山崎 「会社に勤める」「会社が正社員を雇用する」という選択肢は残るし、これから10年後を想定しても、会社勤めをする人が主流だと思います。会社視点で見れば、「正社員を極力減らし、必要なときにインディペンデント・コントラクター(個人事業主)やノマドワーカーと契約する」というやり方は、契約コストが高く、正社員を囲うよりも経済性に欠けるためです。海外進出にしても、「グローバルに稼ぐ」という意向は当然高まるでしょうが、それにより日本国内で働ける環境が激減するとは思えない。ただ、「会社」と「個人」の関係は、間違いなく変化していくでしょう。
山本 確かに、会社と個人との関係は、あきらかに緊張感を増すでしょうね。企業側に、ゆっくり人材を育成したり、余剰人員を抱えたりする余裕がなくなり、無駄を削ぎ落とす方向に変わってきましたからね。
BYOD とシャドー IT が今後急増―IDC Japan、国内 BYOD 利用実態調査結果を発表 - インターネットコム
ローグクラウドとか、現場のIT活用と表裏一体のIT危機が次々に「名づけられるほどに一般化」してきてるんだな。
(via tsukamoto)
(clioneから)
米国でアジャイル開発が普及しているのに、日本では普及していない理由は何か。先の調査報告書からは、次の三つが浮かび上がる。
一つは、日本のユーザー企業はソフトウエアを内製せず、ベンダーに依頼する外注比率が高いこと。日本と米国における、ITエンジニアの所属先を図2に示した。日本ではユーザー企業に所属するITエンジニアは25%にとどまり、75%がITベンダーに属す。米国では日本とは逆に、ユーザー企業に所属するITエンジニアが72%と多く、ITベンダーは28%と少ない。これらの数字から、両国間には外注比率に大きな差があることが分かる。
システム開発を外注すると、利用部門と開発チームは契約を介したつながりとなるので、互いの距離感が広がる。つまり、アジャイル開発の肝である、開発への利用部門の参画が難しくなる。
ここがヘンだよ日本のシステム開発 - アジャイルの取り組みが大きく遅れている:ITpro
いつも思うのは、米国は分かるんだけどEUはどうなんだろうか。それにベンダーが多いから「業界内で複数企業を相手に仕事をする」ことが増え、業務モデルのノウハウ共有などメリットもある。そもそも、どうしてベンダーが多いのか?という構造的な捉え方がないとな。
それと、2つ目の「離職率が高いからノウハウが業界で共有されやすい」だけど、アジャイルができるエンジニアはアジャイルができるところに行くのでダウトな気がしている。3つ目の「産学連携が不活発」というのは視点は悪くないけど指摘内容自体は微妙な気が。
ちゃんと原文を見てみよう。
文字通り「ネットワークがコンピューター」な金融HFTでのFPGAの使われ方 - スティルハウスの書庫
もはやアプライアンスサーバ
もし、今の自分が2012年をうまく総括したと思う本を見つけて、タイムマシンで10年前の自分に送ったとしたら、10年前の自分には理解できないし納得できないでしょう。その本には、たとえばスマートフォンやタブレット等のモバイルデバイスの普及について書いてあると思いますが、10年前の自分は「アップルや携帯電話のことは後でいいから、それよりマイクロソフトがどうなったか先に教えてよ、てか何でそれが最初に書いてあるの?」と言うでしょう。ソーシャルメディアのことには多少興味を持つかもしれませんが、当時の私は「短文ブログ」としてブログの延長線上でしかとらえられないので、やはり、どこかずれた理解になってしまうと思います。
逆に、10年前の自分にウケるような本を探すなり書くなりして届けたとしたら、それは、今、2013年にいる自分から見たら、嘘や間違いはないけど、どこか焦点がずれたおかしな本になるでしょう。
10年前の自分と今の自分が、物事を同じように考えないのと同じように、今の自分と2023年の自分も、なかなか物の見方が一致しないでしょう。だから、今の自分が「良い本だ、素晴しい未来予測だ」と思う本を、10年後の自分が認めるとは、とうてい思えないのです。
つまり、今は、「納得できる未来予測」と「当たる未来予測」の乖離が激しい時代であり、そこに時代の本質があるような気がします。
